トランプ関税に立ち向かう方法
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- 2025年3月27日
- トピックス
3/27日
米国株投資家にとって見逃せない話題は
第二次トランプ政権の関税政策ではないでしょうか?
既にメキシコ原産品に対しては一律25%、
カナダ原産品に対しては、エネルギー・同資源に10%、
それ以外の産品に25%
中国からの輸入品に10%の追加関税を課しています。
こうした政策が、
経済にどのような影響を与えるのか不透明であるため、
市場は不安定になっています。
トランプ大統領は「株価は見ていない」と発言し、
ムーディーズは関税強化や大型減税による財政悪化に
警鐘を鳴らしています。

引用https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB260WV0W5A320C2000000/
では、市場が不安定の今
私たち投資家はどう行動すべきなのでしょうか?
トレンド投資のスペシャリスト、
ショーン・ブロドリック氏は
「ある銘柄」に注目するべきだと語ります。
その銘柄の正体とは何なのか?
続きはこちらからご確認ください。
破滅のチャートから利益を得る方法
多くのトレーダーや投資家は今、神経質になっている。
しかし、面白いのはブルームバーグTVで見る
金融コメンテーターのほとんどが
不安を感じていないことだ
彼らは経済に対して強気で、
買うべきだと言っている。
彼らはウォール街の大手企業の代表者だ。
だから、それほど神経質になる必要はないのかもしれない。
ただ、ここで知っておくべき点がある。
ウォール街は市場全体のあらゆる上昇局面で
売りを仕掛けているのだ。
ヘッジファンドや機関投資家は、
安全資産であるディフェンシブ株、金、そして現金への資金を移している。
専門家たちが本当に強気なのであれば、
なぜ彼らの会社は売りに転じているのだろうか?
その理由を説明する3つのチャートをお見せしよう。
経済のサプライズ、そして良い意味でではない

受注は減少、価格は上昇
これは、米国供給管理協会(Institute for Supply Management, ISM)のデータで、新規受注と製造業の価格動向を示している。

新規受注は1月から2月にかけて急落した。
理由はいろいろあるだろうが、
トランプ大統領の関税引き上げが
不透明感を高めていることが影響している。
企業は今後の経済環境が不透明なため、
財務上のリスクを取ることが少なくなっている。
一方、支払価格は高騰を続けており、
過去2年半で最高の水準まで上昇している。
これはパンデミック以来の急上昇だ。
しかもこれは関税が導入される前の話だ!
これらのグラフを総合すると、
インフレの進行と経済活動の低下を意味している。
ウォール街の多くの人々にとって、
これはスタグフレーション(景気が後退しながら物価が上昇する経済状態)
のように聞こえるだろう。
また、消費者信頼感、小売売上高、住宅販売などでも悪いニュースがあった。
アトランタ連銀が発表した、第1四半期のGDPNow予測の更新だ。

アトランタ連銀のGDPNowモデルは、
第1四半期の経済収縮率を2.8%としている。
この中には特殊な状況もあるかもしれない。
例えば、トランプ政権の関税措置を前に輸入が急増しており、
輸入はGDPの計算上マイナス要因となるため、
GDPの数値を押し下げている可能性がある。
したがって、輸入が通常の水準に戻れば、
GDPの数値は改善するかもしれない。
しかし、アトランタ連銀は個人消費や
設備投資の成長が見られないことも追跡しており、
住宅市場は縮小しているようだ。
今週発表されたGDPNowの推計値は、コロナ禍を除けば、
この指標の歴史上最悪の数値だ。
こうした状況を考えれば、機関投資家やヘッジファンドが
上昇局面で売りを仕掛けている理由も納得できる。
それにもかかわらず、
CNBCやBloombergのアナリストたちが
楽観的な発言を続けているのは、
ますます違和感を覚える。
私には、市場を持ち上げることで、
彼らが高値で売り抜けようとしているように見える。
ここまで聞くと、
悲観的な話ばかりに思えるかもしれない。
だが、この嵐の中にも避難港は存在する。
市場が関税で圧迫されているときに何を買うべきか
S&P500のファンドを持っているなら、
S&P500高配当ETF(SPYD)へのシフトを検討しよう。
このETFの経費率はわずか0.07%(安い!)、
配当利回りは4.23%と高く、ワイスの格付けは 「C 」だ。
C評価はは買い増しを強く推奨するわけではないものの、
保有を継続する価値があると判断されている水準であり、
配当狙いの長期保有には十分検討に値する。
流動性も高く、1日の平均出来高は90万株以上。
加えて年初来、SPYDのパフォーマンスはS&Pを蹴散らしてきた。

トレーダーたちが、通常のS&P500種株価指数よりも、
配当金を受け取る銘柄の方が
ずっと魅力的だと感じ始めたからだ。
S&P500種株価指数は年初来マイナスだが、
SYPDはそこそこの利益を上げている。
市場が新関税のトラウマを乗り越えている間、
SPYDは身を隠すのに良い場所かもしれない。
幸運を祈る
いかがだったでしょうか?
「ある銘柄」の正体はSPYDでした。
市場が不安定で株価が変動しやすい時期でも、
配当金は安定した収益源になります。
さらに、その配当金を使って再投資することで、
お金が増える仕組みを作ることができます。
1 配当金を受け取る
2 その配当金で同じ株を買う
3 さらにその株から配当金を受け取る
このサイクルを繰り返しで、
複利の力で資産を増やすことが可能です。
市場が不安定の今、
配当に目を向けるのは賢い判断だと言えるでしょう。
SPYDは現在43ドル。
日本円にして6500円程度で購入することができます。
経費率が安く、高い配当利回りを誇っているので、
投資するには良い銘柄かもしれません。
ですが、この企業のWeiss Ratingsの格付けは現在「C(保持推奨)」
そのため格付け評価が良く、
アナリストの分析によってリスクを下げた投資を行いたいという方は
「月刊 Weiss Ratings」の「高配当/安全資産リスト」を
ぜひチェックしてください。
このリストでは、相場全体が不安定な時もリスクを下げ、
安定した収入を狙う5銘柄を紹介しています。
今月選ばれた銘柄の中には、
配当利回り9.91%の超高配当銘柄や、
毎月配当が支払われる銘柄、
さらには50年以上連続で増配し続けている銘柄なども含まれています。
市場が不安定な今こそ、
優良な配当銘柄をチェックして、
安定した収益を手に入れましょう。
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