すべてを支配する1つの金チャート
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- 2023年1月4日
- トピックス
こんにちは。Weiss Ratings Japanです。
先日、ショーン・ブロドリック氏によるプラチナから利益を得るチャンスをお届けしました。
その後実際にプラチナ価格は急騰していますが、これはプラチナに限った話ではありません。
最も歴史があり、一般的な貴金属である「金」も今、大幅な上昇を見せています。
金価格は11月3日の安値から14%ほど上昇。2020年後半から続く重要なレンジ(値幅)の中央付近にまで上昇してきました。
なぜ今、金価格が上昇しているのでしょうか?
この上昇は今後も続くのでしょうか?
もし続くとしたら、金の上昇から利益を得るにはどうすればいいのでしょうか?
今回は資源株投資のスペシャリスト、ショーン・ブロドリック氏の記事をお届けします。
この記事からは金の上昇が続くであろう誰がみても明らかな一つの根拠と、金価格の上昇から数倍の利益を得る1つの投資先を紹介します。
貴金属は最近、他のコモディティを圧倒している。
9月の底値以降、ヴァンエック金鉱株ETF(GDX)が追跡する金鉱株は27.5%も上昇している。
これは石油株ETFの代表格であるエネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)の19.6%の上昇を上回るものだ。
そして、広範囲なiシェアーズS&P・GSCIコモディティ・インデックス・トラスト(GSG)は、1%強の下落となっている。
GDXのチャートで確認してみよう。
確かに何かが金に火をつけたように見える。
ここで1つの金チャートをお見せしたい。
これは、貴金属について熟知しているバリック・ゴールド(GOLD)による情報だ。
2021年までの主な金の発見を示したチャートとなっている。世界の鉱山労働者は、かつてのように鉱脈を見つけることができていない。
発見に成功していないのは、努力が足りないからではない。青い線は金の探査予算を示している。探査のための支出は実際に増えているのにも関わらず、発見は減る一方だ。
金は枯渇する資源であり、金鉱がもっと見つかることを祈るばかりだ。 そうでなければ、価格は急騰していく。
市場はそれを感じ取っているのだろう。それは間違いなく数字に表れている。ワールド・ゴールド・カウンシルは最近、第3四半期の金需要動向レポートを発表した。リサイクルを含む金の総供給量は前年同期比1%増の1,215トンとなった。
同時に、貴金属全体の需要も28%増の1,181トンと急増した。そして、金の需要は1年前と比較して18%増加している。
簡単に言えば、「金のピーク」なのだ。 古き良き時代、世界の金の生産量は年平均1.8%増加していた。それが2020年に止まり、金の総供給量が前年比4%減となった。
2022年の結果はまだ出ていないが、大手鉱山の第3四半期の生産量はさらに4%減少している。
供給が少なく、需要が同じか増加する場合、一般に価格は上昇する。1950年以降、米ドルの購買力が90%低下していることなど、金が上昇する理由は多くあるが、供給が引き締まっていることが主な要因と見られる。
金は上昇し、金にレバレッジをかけた鉱業株が発射台にいる。その流れに手軽に乗ることができるのがGDXだ。あるいは、数字を調べ、個別銘柄を掘り下げていくこともできる。
私の金のターゲットは依然として2,931ドルのままだ。最近の価格からすると、素晴らしい動きだ。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。