GAFA株、そろそろ買いか?
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- 2022年7月12日
- トピックス
こんにちは。
Weiss Ratings Japanの安居です。
相場は下落基調は継続も横ばい…
という感じで一時期と比べると
おとなしい相場になってきました ^^)
といっても単純にニュースが少なかっただけで
・7月8日には雇用統計
・7月13日には消費者物価指数(インフレ率)
そして、、、
7月28日には
・アメリカのGDP速報値
・政策金利の発表
が発表される予定です。
今年の相場を動かす一番大きな要因は
インフレ率とFRBの金融政策でしょうから
この発表の前後には株価が乱高下しそうです ^^;
長期投資は相場が動いても気にせずどっしり構え
短期・中期投資は状況を見てチャンスを掴んでいきましょう !
前回のメルマガは
【トレンド転換?】エネルギー株の見通し
という件名で、
資源株分析のスペシャリスト
ショーン・ブロドリック氏の記事をもとに
エネルギー株の見通しを紹介しました。
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エネルギーセクター強いと言われてますが、その割には株価下がっているのを見て気になってました。
でも今日のメルマガ読んで解決しました。少しエネルギーセクターの株を買い増しています。
やっぱ買ってよかったと思えました。
まちゃ 様
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まちゃ様、ありがとうございます ^^)
一時的な下落は買いチャンスですが
なんで下がっているのかわからないと
チャンスを掴みにいけませんよね。
これからもWeiss Ratingsの格付けを軸に
チャンスを掴むための情報を届けていきたいと思います。
↓
前回のメルマガはこちら
ということで今日の本題ですが、
GAFA株、そろそろ買いか?
です。
昨年まで米国株式市場を大きく牽引してきた
Google、Amazon、Facebook(meta)
Appleの4つの企業、通称「GAFA」
画像:tradingview
昨年末までの10年間で
Google:936%
Amazon:1,710%
Facebook:780%
Apple:1,660%
と大きく成長しました。
※GoogleとFacebookは上場から昨年末まで
※配当再投資込みのリターン
今や誰もが知っている超有名企業に投資しているだけで
資産を10倍以上に増やせたなんて、
早く米国株投資の魅力に気づいていた人が羨ましいです ^^;
しかし今年に入って株価は大きく下落
画像:tradingview
年初来下落率は
Google:-22%
Amazon:-33%
Facebook:-50%
Apple:-22%
と、全てS&P500を下回って大きく下落しています。
「GAFAの時代は終わった!」という人もいますが
個人的にはそうは思いません。
むしろ
「滅多に下落しないGAFAが
数年に一度の買い場を与えてくれた!
と考えています ^^)
もちろん株式市場の見通しは暗く
ここからさらに下落する可能性もあります。
でも、そろそろこうした銘柄を長期目線で
買っていくのはアリなんじゃないかなー
とも思います。
Amazonは分割して株価が
100ドルちょっとになりましたし、
Googleももうすぐ分割する予定です。
買いやすくなったGAFA株を少しずつ仕込んで
今年後半なのか、来年、再来年なのかわかりませんが
いずれくるであろう力強い上昇相場に
乗っていきましょう ^^)
じゃあ何から仕込んでいくべきか?
ですがWeiss Ratingsの格付けや
基本的な業績を見てみましょう。
【Google】
まずはWeiss Ratingsの格付けを見てみましょう。
総合評価はBランクなので、
投資していい水準ですね ^^)
事業の成長性(Growth)、効率性(Efficiency)
財務状況(Solvency)は最高評価なので
事業自体は至って健全と言えそうです。
しかし最近の下落で
過去のリターン(Total Return)と株価の変動性(Volatility)は
5段階中3と、平均的な評価。
やはり今の相場はGoogleなどテック企業に逆風なので
株価変動や下落リスクは小さくないと思います。
※tradingview
業績は売上(青)・利益(オレンジ)ともに右肩上がり
営業キャッシュフロー(青)と
フリーキャッシュフロー(オレンジ)も
キレイな右肩上がりを続けています。
僕は高配当投資をメインにしているので、
これだけキャッシュ(現金)を増やしているなら
そろそろ配当を出してくれよ…と思ってしまいます ^^;
業績で1つ懸念なのは、2022年の第一四半期決算が
利益・売上・フリーキャッシュフローのいずれも
直近の決算から悪化している点です。
四半期決算にはブレもあるので
Googleの成長が鈍化しているのか?
を判断するにはもう少し見ておく必要がありますが
これまで大きく成長してきただけに
成長鈍化が続くようなら、厳しくなりそうですね。
他の企業の業績がもっと悪化しているなら
この程度の鈍化で済んでいる、と
ポジティブに評価される可能性もあります ^^)
【Amazon】
続いてはAmazonです。
え、これがあのアマゾンの格付けなの…?
って目を疑いたくなる状況です ^^;
一点、格付けの注意点として
格付けは短期〜中期目線で
「今投資すべきか?」を評価したものです。
10年、20年といった超長期の成長を
評価するものではありません。
日々Amazonを利用している僕からすると
Amazonがない世界なんて想像もできませんし
長期的には成長してくれると考えています。
しかし、これが短期〜中期の投資家が見るべき現実。
成長性も低く、事業の効率性や財務状況にも懸念がある。
株価変動が大きくリスクが高い上、
過去のリターンも低い…
長期の成長に賭けるならアリですが
今すぐ仕込み始めたい感じではありませんね ^^;
※tradingview
昨年までの売上・利益はキレイな右肩上がり
しかし今年の第一四半期決算で利益はマイナスでした。
※tradingview
キャッシュフローはさらに厳しく、
2021年のフリーキャッシュフローはマイナス
2022年第一四半期は営業キャッシュフローもマイナスでした…
富の源泉とも言われるキャッシュフローが
マイナスというのはかなりネガティブ。
格付けだけでなく、業績も
今すぐ仕込んでいきたい感じではありませんね…
【Facebook】
続いてFacebook(META)です。
Amazonと似た評価ですが、大きく違う点があります。
それは、成長性、事業の効率性、財務状況が
全て最高評価だという点。
ご存知の通り、GAFAの中でも一段と大きく下落している
Facebookですが、事業そのものは至って健全だと
言えそうですね ^^)
※tradingview
こちらも売上・利益は順調に右肩上がり。
2022年第一四半期は売上・利益が下がりましたが
Amazonのように赤字になっているわけではありません。
※tradingview
キャッシュフローも順調に右肩上がりですね。
こちらも2022年第一四半期は鈍化していますが
キャッシュフローがマイナスになっているわけではないので
しっかり現金を稼ぎ、成長していく力はあるように見えます。
一番大きく下落しているということは、
逆に回復する時も一番大きく上昇するかもしれません ^^)
【Apple】
最後はAppleです。
Google、Facebookと同じく、
成長性、事業の効率性、財務状況は最高評価。
何より嬉しいのは、少ないとは言え
唯一、配当金がもらえる銘柄だということ。
下落局面でももらえる配当金は
投資家に少しの豊かさと
大きな安心感を与えてくれます ^^)
※tradingview
FacebookやGoogleと比べると
モノを作っている会社なので利益率は低めの印象ですが、
しっかり売上・利益ともに右肩上がりを続けています。
直近の決算では利益が前年比5.84%でした。
コロナ以降、20%以上の利益成長を続けていたことを考えると
少し鈍化していると言えますが、それでも成長を続けています。
※tradingview
しかしAppleの”稼ぐ力”はすごいです。
2021年のフリーキャッシュフローは
前年比26%も増加。
直近の四半期決算でも前年同期比18%も増加しています。
サプライチェーンをガッツリ抑え、
最高品質のデバイスを作り続けるAppleは
少ない設備投資でもしっかりキャッシュを
増やし続けることができているようです ^^)
結局何から仕込み始める?
さてここまでGAFAの格付け、
基本的な業績を見てみました。
基本的なことしか見ていないので、
実際の投資判断にはまだまだ追加分析が必要です。
例えば、Amazonは直近の業績が悪く赤字でした。
でもその原因は、多額の出資をおこなった
電気自動車メーカー「リビアン」の株価暴落が
かなり影響していると思います。
その部分を省いて、AmazonのEC事業や
クラウド事業など、主軸の部分だけでみると
また違った評価になるかもしれません。
ざっとデータを見た上で、僕の感想は
今から仕込むなら、格付けが「B」ランクを維持している
GoogleとAppleがいいかなと思います。
相場の見通しは悪いのでまだまだ下がる余地はあるでしょうが
この2社はしっかり利益を出し、投資家に還元するための
キャッシュを増やしてくれていますから、
安心して長期で持ちたい銘柄ですね ^^)
でも、一番大きく下落したのに
事業そのものは堅調なFacebookも「逆張り」として
少し買ってみてもいいかもしれません。
あなたはどう思いましたか?
あなたが分析した結果を
教えてください ^^)
ちなみに、今回はWeiss Ratingsの格付けと基本的な業績から
「どの銘柄に投資すべきか?」を考えてみましたが、
Weiss Ratingsのアナリスト、ジョン・マークマン氏は
格付けに「3つのパワーエリート指標」を掛け合わせ
持ち続けるだけで市場平均を超える資産形成を目指す
「パワーエリート投資」を推奨しています。
3つのパワーエリート指標については
この動画で紹介されているので
ぜひご覧ください ^^)
↓
Weiss Ratingsの格付け×3つの指標
=パワーエリート投資
P.S.
Weiss Ratingsは1万銘柄以上ある
全ての米国株を日々評価しています。
格付け情報のほか、アメリカ人アナリストの記事も
たくさんあるので、ぜひご覧ください
https://weissratings.jp/
P.P.S
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