【トレンド転換?】エネルギー株の見通し
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- 2022年7月4日
- トピックス
こんにちは。
Weiss Ratings Japanの安居です。
先週は大きく上昇した週になりましたね ^^)
S&P500もナスダック100も4%以上の上昇となりましたが
より注目したいのは小型グロース株です。
小型グロース株ETFのVBKは
年初来で30%以上下落していましたが
0.75%利上げが発表されてからむしろ上昇傾向に。
1週間ちょっとで10%近い上昇です。
一方、年初から大きく上昇していた
エネルギーセクターは先週7%以上の下落。
これは今年に入ってから続いていた
トレンドが変わるシグナルなのか?
その答えは分かりません ^^;
下落相場の中には「ブルトラップ」と呼ばれる
一時的な上昇がよくあります。
※tradingviewより
焦って行動してブルトラップに引っ掛かると
大きく損をしてしまうので、長期投資家なら
どっしり構えておきましょう ^^)
短期投資家にとってこうした値動きは
数日で数万、数十万円の現金を作る
チャンスになるかもしれません。
相場との付き合い方は人それぞれ。
色々な意見がありますが、
ぜひ自分にとってちょうどいい
付き合い方を続けてください ^^)
今日はショーン・ブロドリック氏の記事で紹介された
「エネルギー株の次の上昇」
を取り上げたいと思います。
先ほど「トレンドが変わったのかはわからない」
と言いましたが、エネルギー株をしっかり分析すると
今年のトレンドが見えてくるんじゃないかと思います。
エネルギー株の見通しについて、
ブロドリック氏の記事が参考になったので
取り上げようと思いますが、その前に
前回のメルマガ
【質問】塩漬け銘柄、どうする?
に、たくさんコメントいただきました ^^)
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今週の暴落にかなり凹んでいましたが自分が、暴落に気を取られて長期投資をしているということ忘れていました。今の暴落が長期投資にとってはノイズでしかないという言葉に改めて安堵し、気持ちが楽になりました。ありがとうございます。
ねこ 様
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ねこ 様、ありがとうございます ^^)
長期投資で短期の値動きは関係ない
とはいえ、チャートは目に入ってくるし
証券口座には損益の数字が表示されているし
ブログやYoutubeではいろいろ発信されているし
という感じで、ついつい気にしてしまいます。
ウォーレン・バフェットの言葉に
「潮が引いて初めて誰が裸で泳いでいたのかが分かる」
というものがあります。
色々な解釈がありますが、個人的には
上昇相場の時は長期投資をしている”つもり”の人と
長期投資をしている人の違いはわからないけれど
下落相場になると、長期投資している”つもり”の人が
あぶり出されるという意味だと考えています。
少し前、Twitterでは「ナスレバ、ガチホ!」
(ナスダックのレバレッジETFを長期投資するという意味)
と言う人がたくさんいましたが、
ほとんど見かけなくなりました。
彼らはナスダックが上昇している間は
長期投資をしている”つもり”だったのですが、
下落相場に入ってそうじゃない(裸で泳いでいた)
ことがバレてしまいましたね ^^;
ねこ 様は今の下落も「ノイズ」だと認識し
安堵して投資されているようなので
ホンモノの長期投資家だと思います ^^)
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長期投資で絶対に売らないという考えで保有しています。でも去年の秋頃に一旦手放し今の暴落価格で買い戻ししても良かったのではと悔やんでいます。長期で持ち続けるというのは買い戻しも含むのだろうか?と思うこの頃です。
さっつ様
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さっつ様、ありがとうございます。
非常に意味があり、重大な疑問だと思います。
僕の個人的な結論からいうと、
買い戻しを考慮した戦略は
長期投資とは言えないと考えています。
その理由は、相場の未来は誰にも読めないから。
昨年秋頃に手放し、今の価格で買い戻していれば、、
とありますが、昨年秋頃に今年下落することを
予期できていたわけでもありませんし、
今が底値だと言い切ることもできません。
相場が上がる時にだけ投資して、
下がる時には手仕舞いする。
これは長期投資ではなく、トレンド投資だと思います。
もちろんトレンド投資が悪いわけではないので
相場の先行きを見通す能力があるなら
長期投資よりトレンド投資の方が
向いているのかもしれません。
しかし、長期投資をするなら
相場がいい時も悪い時も、その企業や
経済の成長を信じ付き合い続けることです。
人間関係と同じですね ^^)
都合のいい時だけ付き合おうという姿勢で
長期の良好な人間関係は築けないでしょう。
ここまで、前回のメルマガでいただいた感想に
お答えしました。
前回のメルマガはこちらからご覧ください
↓
【質問】塩漬け銘柄、どうする?
感想・質問お待ちしています ^^)
さて、ということで本題です。
ここまで長期投資の話をしましたが
本題はトレンド投資です笑
先日、ショーン・ブロドリック氏が
「終わった戦争で戦うのをやめ、次の戦いに勝とう」
という記事を公開しました。
まだ見ていない方はぜひ読んでみてください
↓
記事はこちら
最近、エネルギー株が大きく下落していますよね。
今年頭から6月前半のピークまでで
なんと67%以上も上昇。
しかし、6月2週目からたった15日ほどで
26%も下落しています。
※tradingviewより
エネルギー株が上昇してきた大きな要因は
・止まらないインフレ
・ロシアのウクライナ侵攻
です。
そして今年の相場は、この2つによって
かなり大きく動いていますよね。
こちらは年初来のセクター別リターンですが
今年上昇しているのはエネルギーセクターだけです。
しかし、この1ヶ月のリターンを見ると
一番下落しているのもエネルギーセクターでした。
これは大きなトレンド転換なのでしょうか?
原油に代表されるエネルギー価格が落ち着き
インフレもピークアウトし、FRBの金融政策も
平常運転に戻るのでしょうか?
つまり、投資家にとって重要なのは、
これまで大きく上昇してきた
エネルギーセクターが下落し
これまで下落してきたハイテク株などが
大きく上昇していくのか?です。
そのヒントがショーン・ブロドリック氏の
記事にありました ^^)
いろいろなデータが紹介されていますが、
僕からお見せしたいのはこのグラフです。
ブロドリック氏の記事に載っていたのは
23週目(6月第1週)までの画像でしたが
25週目(6月18日まで)のデータを見つけてきました。
これは原油の需給を表しているもので、
マイナスにいくほど原油が”足りていない”
ことを示しているとだけ理解してください。
見ての通り、原油は全然足りていません…
6月に入ってエネルギー株が下落しましたが、
依然として原油は全然足りていない
つまり長期的に価格が上がる可能性が高いということ。
じゃあなぜエネルギー株が下がっているのか?
主にこうしたニュースによる
”思惑”が広がっているからだと思います。
画像:ロイター
画像:Yahoo!ニュース
今、インフレを抑えるため
バイデン大統領は税金を撤廃したり
サウジアラビアを訪問したりして
供給を増やそうとしています。
問題はこうした施策で原油価格、
インフレを抑えることができるのか?です
個人的には、難しいんじゃないかな、、と思います ^^;
そもそもバイデン大統領は
クリーンエネルギーを公約に掲げて
大統領に選ばれました。
就任してからは石油・ガス開発を規制する
大統領令に署名したりしています。
そんな中、インフレを抑制するために
増産しろ!と言われても石油会社は困りますよね ^^;
実際、アメリカの石油会社の稼働率は9割を超えていて
フル稼働しているらしいです。
それでも足りないのは、
世界的な脱炭素の動きや、バイデン大統領による規制を受け
新しい施設の開発などを停めていたからです。
そりゃそうだろ…という感じですが
バイデン大統領の増産要求に対して
アメリカの石油大手は反発しています。
画像:jetro
画像:日経新聞
採掘・生成施設の設立、運営にはかなりの投資が必要ですから
「あんたに言われて泣く泣く閉鎖してきた施設を
いきなり再開しろって言われても無理だよ!!」
という気持ちはすごくわかります ^^;
ここまでを踏まえて、
エネルギーセクターのチャートを見てみましょう。
※tradingviewより
エネルギー需要は相変わらず逼迫している。
(というかどんどん足りなくなっている)
バイデン大統領は色々手を打つが
・そもそもクリーンエネルギーを公約に掲げていたので
大胆で長期的な方針転換は難しい
・エネルギー企業はすでにフル稼働状態で、
生産を増やすには大胆で長期的な方針転換が必要
という状態です。
エネルギー株、このまま下落するのでしょうか?
ショーン・ブロドリック氏は
「エネルギー銘柄の下落は行き過ぎだ」
と分析していて、僕もそう思います。
もちろん今回取り上げたのは
原油の需給に関することだけです。
個別銘柄なら個別の事情がありますし
原油に限らず広範囲なインフレの動きと
市場への影響も分析しないといけません。
しかし、昨年までの主役がハイテク株だったように
今年の主役がエネルギー株であることは
ほとんど間違いないと思います。
ということで、僕はもうちょっと追加分析を行った上で
直近の下落で買いやすくなったエネルギー株を
いくつか仕込んでみようかな…と考えています ^^)
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1つエネルギー株が推奨されました。
セーフマネーレポートではこの銘柄を
「投資家にとってはキャッシュの雨だ」
と分析しており、
6月末には大型の特別配当を実施
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