【最新】2つの大注目銘柄
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- 2023年1月15日
- トピックス
こんにちは。Weiss Ratings Japanの安居です。
前回のメルマガでは「4つの銘柄分析ツール」という件名で、年初一発目、出血大サービスということで僕が普段から使っている銘柄分析ツールを公開しました。
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私も配当は重視しているのですが、今までividend Growth CAGR はどうやって調べたらよいのかわかりませんでした。今回のメルマガでお教えいただいたDividend. comを見てみましたが、非常に面白い内容も含まれていて参考になりました。
teturo 様
いつもは流し読みです(すみません)。初めて真面目に熟読しました。株は個別をやる暇と分析する暇がないと逃げていましたが、今回のメールでちょっと意識 が変わりました。今回教えていただいた分析ツールを使って、今年は個別にも取り組んでみようと思います。
チョロ 様
今回のツール情報共有は大盤振る舞いな感がヒシヒシとあり、感謝感激に絶えられず、いよいよ行動し、初メールをいたしました。ここまでしてくださって心中より御礼申し上げます!!
タカぽん 様
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他にもたくさんのコメントをいただきました。中には「メルマガで出すには勿体無すぎる‼️」なんて嬉しいお声も ^^)
情報は力です。僕からもいい情報をお届けできるよう精進しますが、ぜひご自身の投資スタンスにあった銘柄分析方法を見つけてください。
前回のメルマガはこちらからご覧いただけます。↓4つの銘柄分析ツール
さて、、、
2023年に入り株価には上昇の勢いが見えてきましたね ^^)
年初来でみると
S&P500は+4.16%
ナスダック100は+5.50%
ダウ平均は+3.18%
です。
昨年大きく下落したハイテク株の復活が強いようですが、一方で昨年強かったヘルスケア株やエネルギー株は少し出遅れています。
とはいえ、各セクターが年初来でプラスなので、昨年と雰囲気が違うことは確か。
そして1月12日に発表された注目指標、CPIも前月比マイナスと改善が示されました。
個人的にCPIは前年比より前月比に注目しています。昨年の今頃は「40年ぶりのインフレ率」と大騒ぎしていたのですから、その時と比べたインフレ率が下がっていくのはある意味当然。
ですが前月比で上がっているなら、現実に物の値段は上がり続けていることになります。
そして今回、2020年6月以降の初めて、前月比CPIがマイナスになりました。明確に「インフレが沈静化してきた」と言えるのではないでしょうか ^^)
とはいえ、前月比でマイナスということは、インフレ沈静化どころかデフレ状態。つまり、、、着実に景気後退が近づいていると考えることもできます。
インフレと金利のピークアウトは株式市場にポジティブですが、景気後退で企業業績が悪くなれば結局、株価にとってはマイナス。
昨年もそうでしたが、今年も銘柄選定の重要性が非常に高い1年だと思います。
ポジティブな雰囲気が出てきたとはいえ、2020年夏〜2021年末までの「何を買ってもだいたい上昇する」というイージーモードではないということです ^^;
さてそんな中、何に投資していくべきでしょう?
もちろん僕の答えは「Weiss Ratingsの格付けをしっかり見て、厳選された銘柄を中心に分析して選ぼう」です ^^)
ということで今回は、「最高ランク米国株25銘柄」2023年2月号から、僕が個人的に注目している2つの銘柄を取り上げたいと思います。1月13日に更新されたばかりなのでぜひチェックしてみてください。
●Weis Markets, Inc.
1つ目はアメリカの食品小売店企業Weis Markets, Inc.です。ちなみに、Weis MarketsとWeiss Ratingsはどちらも「ワイス」とついていますが、何の関係もありません ^^;
まずは格付けを見てみましょう。
数少ないAランク銘柄に認められていることはもちろん、そのバランスの良さに驚かされます。Rating Factor (格付け要因)は6項目のうち4つが最高評価。2022年の厳しい相場でも「Total Return」で最高評価を獲得するのは凄いことです。
株価は昨年25%も上昇。今年もすでに8%上昇と力強い値動きを続けています。
チャートを見ると、赤色の200日移動平均線がしっかりサポートしていることがわかりますね ^^)
Weis Marketsは200日移動平均線がサポートライン(下値を支える水準)になっている一方、逆に200日移動平均線がレジスタライン(上値を押さえつける水準)になっているものがあります。昨年から何度もお伝えしてきたのでご存じと思いますが、S&P500です。
S&P500は昨年6月から8月にかけて18%以上も上昇。「半値戻し達成!」とポジティブな意見が出てきたところで、200日移動平均線にタッチ。10月にかけて19%以上下落し、安値更新となりました。この大きなブルトラップに、中期トレンド投資で引っかかった人も少なくないと思います。
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そして今、S&P500は200日移動平均線にタッチしたところ。また押さえつけられるのか?超えていってくれるのかはわかりませんが、怖い水準にあることは確かです。
であれば200日移動平均線が怖くない銘柄に投資しよう!ということで見つけたのがWeis Markets。
簡単に業績を見てみましょう。四半期決算の売上と利益を見ると、2021年前半は利益がマイナス成長していますが、2021年後半からプラス成長に変わっていることがわかります。
2020年はコロナ禍で外食が減り、食料品店の需要が増える。そして2021年は経済再開で下がる。これは当たり前のこととして納得できます。ではなぜ2021年後半から再びプラス成長に転換できたのでしょうか?
その要因の一つと考えられるのが、Weis Marketsが積極的な値下げを効率的に行うことに長けた企業だということ。Weis Marketsは1912年に創業したときも画期的な値下げ方法で人気を得て拡大していきました。
そして2019年には「Low, Low Price」という新しい値下げプログラムをスタート。驚くことに、40年ぶりのインフレに苦しんだ2022年も値下げを継続していたんです。インフレに苦しむ中、人々は当然、より安い店を探すようになります。
値下げも無理に利益率を下げて行ったわけではなく、節約すべきところをしっかり節約しての値下げ。だからこそ、売上の伸びに合わせて利益をしっかり増やすことができているんです。
・市場全体とは逆に200日移動平均線がサポートラインになっている
・景気後退しても人は食べ物を買う必要があること
・景気後退になると人はますます安い店を求めること
もう少し追加分析した上でですが、自分の資産を安全に守る投資先として、十分魅力的な選択肢になると思います ^^)
「最高ランク米国株25銘柄」の中には他にも小売店、食料品関連銘柄がランクインしています。ぜひそれぞれを分析し、自分の投資スタンスにあった投資先を見つけてみてください。
Automatic Data Processing, Inc.
2つ目の銘柄はAutomatic Data Processing, Inc.(オートマティックデータプロセッシング:以下ADP)です。その評価がこちら。
これ、普段の僕なら取り上げない銘柄です。
その理由は大きく2つ。1つはRisk評価がCランクだから。僕はリターンよりリスクを重視。資産の大半は「安全性・安定性」をテーマに構築しています。なので、他にリスク評価が高い銘柄があるのにわざわざCランクを取り上げることはありません。
もう一つはSolvency評価が5段階中の3だからです。Solvencyは財務状況や債務支払い能力などを評価した物なので、リスクに直結します。どんなにGrowth(成長性)が高くても、財務状況が悪ければ企業は長持ちしません。Solvencyは最低でも4、できれば5を獲得した企業に投資したいと考えています。
それなのにここで取り上げたのは、ハイテクセクターで唯一、この銘柄だけが最高ランク米国株25銘柄に選ばれているからです。
こちらもTotal Returnが最高評価の5となっていますよね。ハイテク株は1年以上厳しい状況が続いています。にもかかわらずTotal Returnが最高評価ということは、この企業は相場全体の後押しがない状態でもしっかり上昇し続けたことを意味しています。
そこをしっかり分析すれば、リスク以上のリターンを見出せるかもしれません ^^)
まずADPの事業ですが、給与計算や福利厚生といった人材管理ソフトウェアを提供しています。
この時点で、なんで上昇しているのかイメージできますね ^^)
2022年は雇用にものすごく注目が集まりました。大手企業がレイオフを発表しても、すぐ他のところに転職するので、雇用の流動性は絶好調。むしろ好調すぎて賃金インフレを引き起こしています。
雇用の流動性が増すということは、当然それを管理するソフトウェアの必要性も高まります。テレワークの浸透などもあって、福利厚生や人事評価の複雑性はどんどん上がっています。
ということで業績を見てみましょう。すでに2022年通期決算が出ているので、年次の売上と利益の推移です。
爆発力はないですが、売上・利益ともに安定した成長を続けています。2022年は雇用の流動性が急激に上がりましたが、決して一時的なブームではなく、人材管理ソフトウェアの需要は何年も高まり続ける長期トレンドだと言えそうです。
フリーキャッシュフローも安定した右肩上がり。ですが、本当に素晴らしく経営されている企業は、売上や利益の伸び以上にキャッシュフローを増やしています。
この企業はSolvency、財務状況に若干の懸念がありました。なので短期資産と短期負債を見てみましょう。
こちらは年間の短期資産(赤)と短期負債(黄)のグラフ。見ての通り、資産と負債がほとんど同額です。利益が下がったり、何かで現金を使ったりすると、負債の方が大きくなってしまうのでポジティブではありません。
この辺がSolvency評価が3と微妙な理由かもしれませんね。
ちなみにSolvencyが最高評価のWeis Marketsの短期の資産・負債比率はこちら。
常に負債の2倍程度の資産を持っています。Weis Marketsは追加の借り入れも有利な条件でできるでしょうし、保有している現金からしっかり借金を返済できるので資金繰りの心配はなさそうです ^^)
しかし問題はこうした数字が出てきた理由です。
なぜ利益が増え、キャッシュも増えているのに、ADPの負債比率が大きいのか?
グラフを見ると2022年に特に負債が増えているが、その理由はなんなのか?
流動性が高まる雇用市場に対応するため、大きなアップデートをおこなったのかもしれません。経済発展する新興国に乗り出したのかもしれません。ライバル企業を買収して更なる成長機会を狙っているのかもしれません。
その辺をしっかりリサーチして納得できる理由が見つかれば、十分投資対象になり得ると思います ^^)
株価を見てみると、Weis Marketsと同じく、200日や350日など長期の移動平均線がサポートになっていることがわかります。
ちなみにADPは過去48年連続増配を続ける、かなり優秀な配当銘柄でもあります。今の配当利回りは1.4%ほどと決して高くありませんが、過去20年、毎年10%以上の配当成長を継続してきたことを踏まえると、長期で持ち続けるなら配当目当てでもいい投資先になるかもしれません ^^)
ということで今回は、更新されたばかりの「最高ランク米国株25銘柄」から僕が気になる2銘柄をピックアップしました。
あなたのポートフォリオに加える価値ある銘柄は見つかったでしょうか? ^^)
今のような厳しい相場こそ、Weiss Ratingsの格付けという公正で客観的なデータに基づいた銘柄分析が求められます。最初にお伝えしたように「何を買ってもだいたい上昇する」というイージーモードではありません。これからも「弱い企業」は容赦なく下落すると思います。
ぜひあなたのポートフォリオを景気後退が来ても来なくても、インフレがピークアウトしてもしなくても、関係なく資産を守り続けてくれる「強い銘柄」で構築してください ^^)
最新の最高ランク米国株25銘柄はコチラからみることができます。
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