【ポートフォリオの健康診断】マンガーに学ぶ銘柄分析
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- 2023年12月18日
- トピックス

「目覚めたときよりも少し賢くなるように毎日を過ごす。これだけで、あなたがほとんどの人のように十分長く生きるならば、あなたは人生から価値あるものを手に入れることができる。」
– チャーリー・マンガー
投機的取引に大きく賭けるなど、株式市場でギャンブルに興じることが好きな人もいる。だが、私の投資方法はそうではない。私はチャーリー・マンガーのように投資したい。
先月末、投資界はチャーリー・マンガーという巨人を失った。バークシャー・ハサウェイの副会長で、ウォーレン・バフェットの右腕だった。バークシャーに加わる前は独自の投資組合を運営し、市場平均(当時、市場平均といえばダウ指数だった)の4倍近い年率19.8%という驚異的なリターンを生み出した。
これはウォーレン・バフェットがバークシャーで生み出した長期リターンとほぼ同水準だ。
若きウォーレン・バフェットは「シケモク投資」と呼ばれるベンジャミン・グレアムの投資手法を実践していたが、チャーリー・マンガーの影響で現在の「優良企業を長期投資する」スタイルに行き着いたと言われている。
私は長年にわたって彼から多くのことを学んだし、彼が世界に教えてくれたことに本当に感謝している。
彼が投資戦略は、経営がうまくいっている優良企業を合理的な価格で見つけて買うというシンプルなものだが、驚嘆に値する。
彼は企業の経営について基本的なレベルで理解するだけでなく、その企業がどのように利益を上げているかを本当に理解することを強調した。これはウォーレン・バフェットの「理解できるものに投資する」というスタンスにも一致する。
私はその点に強く同意し、私自身もそうしてきた。
また、彼は特定の投資を痛烈に批判することがある。例えば彼は暗号資産について「でたらめ」「狂気」だと発言したことがある。私は彼の特定の投資判断に同意するわけではないが、彼が徹底して自分が理解できることにこだわってきた姿勢と、その重要性には同意する。
個人投資家がマンガーのように企業を深く理解するなら、最初のステップは私たちのレーティング・システムを見ることだ。長年所有している優良株でも、最近話題の銘柄でも、聞いたこともない超小型株でも、Weiss Ratingsのレーティング・システムは、投資を検討する際に最初に利用するものであるべきだ。
格付けはは銘柄の健康診断
現在、当社では1万3011銘柄を評価し、毎日更新している。今日は、新たに格上げされた「A」銘柄のいくつかにご注目いただき、その後、私たちが評価するどの銘柄にも使える非常に便利な機能をいくつかご紹介したい。
Weiss Ratingsのラーティング・システムで検索したところ、最近格上げされた2銘柄が表示された。

奇しくも両社は電力事業を営む企業である。
ハモンド・パワー・ソリューションズ(HPSA.TO)はカナダを拠点とする変圧器の製造・販売会社であり、nVent Electric(NVT)はロンドンを拠点とする電気会社で、世界各地で電気接続及び保護製品の設計、製造、販売、設置、サービスを行っている。
主にnVentに焦点を当てたい。その理由は2つあり、同社は歴史的により頻繁にBランク以上、買い評価を与えられてきたことと、私自身がよりよく知っている企業だからだ。
nVentの直近の格上げは11月27日で、効率性、トータルリターン、ソルベンシーが上昇したことに起因する。最も注目すべきは、負債資本比率が0.69から0.64に低下したことだ。当社の格付けシステムは、この債務削減が大きなプラスであると判断した。
過去5年間で、NVT株は約132%上昇した。過去1年間で、株価は32%上昇した。公益事業に近い性質を持つ工業株としては、これは非常に素晴らしいことだ。

NVT株は5年間で132%上昇
バランスシートは非常に堅固で、収益性とキャッシュフロー創出も優れている。同社は電気市場の成長をうまく利用しているようだ。
私たちが「買い」と評価したすべての銘柄が、あなたのポートフォリオにふさわしいわけではない。レーティング・システムは決して未来を予測するものではないし、適切な投資先は投資スタンスや目的、資産状況によって変わるからだ。そのため、最終的な投資判断はあなた自身が行う必要がある。
ひとつ確かなことは、私にとって、Weiss Ratingsの格付けは健康診断のようなものだ。緑色の「A」と「B」は、結果がいいことを示し、「D」や「E」はどこかに問題があることを示している。
健康診断の結果が良かったのに病気になることもあれば、問題が指摘されたにも関わらず健康に過ごせることもあるだろう。しかし全体としてみたときに、問題を指摘されている企業よりも、健康診断をオールクリアした企業の方があなたのポートフォリオにふさわしい可能性は高い。
私が格付けを健康診断に例えたのは、レーティング・システムが安全性に強く偏っているからだ。素晴らしい銘柄に投資することより、ダメな銘柄を避けることのほうが重要だと考えている。あなたのポートフォリオを健康体に保ちたいなら、ぜひ格付けを見るべきだ。
チャーリー・マンガーはおそらく、私たちの格付けを見ていなかっただろう。だが彼は数世代に一人の天才で、職業投資家だ。彼も1日に数分とか、1時間程度しか企業分析に時間を割けないなら、きっとWeiss Ratingsのレーティング・システムを使い、健康診断オールクリアの銘柄だけに厳選し、厳選された銘柄に対して、自分自身で追加調査する方法をとっただろう。
ぜひあなたにもそうしてほしい。
健闘を祈って。
ギャビン・マゴール
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。