金への大きな影響を示す3つのチャート
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- 2020年10月13日
- トピックス
今回は、金への大きな影響を示す3つのチャートをご紹介しよう。
チャート1:M2 マネーサプライ
まずはマネーサプライ(実際の世の中に出回っているお金の量のこと。通貨供給量ともいう)から見てみよう。
このチャートは、FRBによる統計データを用いたM2のマネーサプライを示している。M2とは、M1(現金通貨と預金通貨の合計)に、個人向けの貯蓄預金、譲渡性預金、市場金利連動型普通預金を加えたものだ。
今年に入り、いかに早くお金が出回っているかがわかる。
普通に考えれば、この状況は正気の沙汰ではない。しかし、今は正常な時代でもない。
先日、FRBのジェローム・パウエル議長は、政府によるさらなる支援がなければ、経済は「悲劇的な」結果を迎える可能性があると警告した。
それが実現しなければ、FRBは金融システムが崩壊するまで「フリーマネー」を世の中に注ぎ込み続けるだろう。
フリーマネーの利点は、「無料」のお金は不況を引き起こしづらいという点だ。
一方で難点は、フリーマネーの波によってインフレが発生する点だ。つまり、実物資産への投資が増加し、長期的には金が強気となる。
チャート2:マイナス利回りの債券残高
金が否定的に見られる大きな理由の1つは、金利を生まないことにある。しかし最近では、世界中で発行されている債券の多くも同じだ。
これは、世界のマイナス利回りの債券残高のチャートだ。
各国のマイナス利回り債券残高が増加すると共に、金の価格が上昇する傾向にあることがわかる。
最近では、約15.5兆ドルにのぼっており、増加傾向にある。これは金には強気のはずだ。
チャート3:増加し続けるETFの金保有量
最近、ETFの金現物保有量が急増している。
投資家はETFを利用して金や銀をトン単位で積み立てており、需要は尽きないようだ。
当然だろう。世の中は不安や懸念事で溢れている。そして、金や銀には、安全資産港としての評判がある。
これら3つの背景に加え、世界中の鉱山の金埋蔵量が減少していること、世界はすでに銀生産のピークを迎えていること、金の生産量がピークを迎えつつあること、過去3年間に大きな金の発見がないことなどを考慮すれば、金の見通しは非常に強気であることがわかる。
よって、金や鉱業株の下落は賢明な投資家にとってチャンスであり、買うことができると言える。
あなたの成功を願って。
ショーン