金利が最終的に上昇した場合の勝者と敗者
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- 2021年10月1日
- トピックス
金利の上昇を待つことは、さながら「ゴドーを待ちながら」のようなものだった。
ストラテジストやエコノミストたちは、その内上昇するだろうと言い続けてきたが、レンジの範囲内で上下しているだけのものだった・・・
ここ数日前までは、の話だが。
先週の米連邦準備制度理事会(FRB)にて、パウエルFRB議長がテーパリング(量的緩和の縮小)開始を示唆したことから、一時的に金利は低下したものの、すぐに軌道修正し、その後も上昇を続けた。
・指標となる10年物国債の利回りは、わずか数日で20ベーシスポイントも上昇し、1.5%に到達した。
これは7月以来の高水準となるが、その時も今回と同様、FRBが資産買い入れプログラムのテーパリングを示唆した後に、その水準に達している。
・また、FRBの政策に特に敏感な短期国債のトレジャリーも上昇した。
5年物の利回りは1%に迫る勢い ― これは2020年2月以来の高さとなっている。
歴史的な基準から見れば、これらは明らかにまだ低い数字ではあるが、トレンドの変化という点で、この動きは注目に値するものだ。
このまま行くと、株式市場に新たな勝者と敗者が生まれる可能性がある。
例えば、いわゆるバリュー株や経済的に敏感な銘柄がアウトパフォームする可能性があり、一方で、高成長株やテクノロジーなどのセクターはアンダーパフォームする可能性がある。
・中核的な金融機関 ―銀行を含む― は恩恵を受けるかもしれない。しかし、公益事業のような高利回り・低成長の銘柄は、勢いを失うおそれもある。
このようなフォローアップの動きは、あなたのような投資家にとって重要な意味を持つ。具体的に言うと、ワイステーティングスのヒートマップを利用し、勝ち組にターゲットを絞りつつ、負け組へ関わるリスクを減らすことが可能となる。
例を挙げると、「時価総額の大きい株式」のヒートマップは、勝利候補の株式を探すのに有用だ。そのトップであるテレニウム(NYSE:TX、レーティング「B-」)は、中南米および米国で事業を展開する48億ドルの鉄鋼メーカーで、TXの株価は、この1年間で26%上昇している。
また、「米国最高格付け」のヒートマップでは、産業界や金融界に強い銘柄を見つけることができる。 そして、インタクト・ファイナンシャル(TSX:IFC、レーティング「B」)が、今、そのマップ内の頂点に位置している企業である。トロントに本社を置く同社は、カナダ全土で損害保険を販売しているほか、米国、英国および欧州では専門分野やその他の商業向け、および個人向けの保険商品を販売している。
IFCの株価は過去1年間で11%以上上昇している。多くの証券会社では、カナダの市場でカナダの株式を購入することが可能だが、今回のケースの場合、インタクト・ファイナンシャル社は、店頭市場でIFCZFというティッカーで取引されている米国のトラッキング・シェアも持っている。
上記はほんの一例に過ぎない。
金利上昇局面で勝てる銘柄を探しているのであれば、それぞれのヒートマップをより深く掘り下げてみてほしい。「A」評価の銘柄は「強い買い」、「B」評価の銘柄は「買い」だ。
そして以下が、9月24日時点での、各ヒートマップのリーダーの一覧だ。ランキングは新しいデータが入ってくると常に更新されるダイナミックなものであることを忘れないように。
9月24日(金)時点の最高格付け株式ランキング
それではまた。
マイク・ラーソン
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