戦争の脅威が迫る中、何を買うべきか?
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- 2022年9月6日
- トピックス
孫子の有名な言葉に「混沌の中にこそ、チャンスがある」というものがある。
今回は、あなたのポートフォリオが戦争の巻き添えになるのを防ぐチャンスをご案内したい。
ロシアとウクライナは死闘を繰り広げ、米中両国は中国の台湾介入をめぐり緊張が高まっている。
先日、米国は台湾の民主化を支援するために台湾との貿易協議を発表し、中国は直ちに「主権を守る」と脅迫し反発した。
7月にナンシー・ペロシ下院議長が台湾を訪問し、それに対して中国が抑止力としてミサイルを海に撃ち込んだことに続く動きだ。
現在、中国とロシアは、東部で合同軍事演習を行い、関係を強化している。
中国は、今回の演習は「現在の国際情勢や地域情勢とは無関係だ」と言っているが、私はそうは思わない。中国とロシアが武器を手にしたとき、米国が特に監視を行うのは間違いない。
昨年、米軍は以下の9カ国の合計よりも多くの費用を費やした。上位10カ国の国防費の内訳は以下のとおりとなっており、米国が他を圧倒しているのは明らかだ:
米国がウクライナ戦争への関与を強めたり、中国の台湾占領を阻止するために介入したりすれば、軍事費は急増するだろう。
米国は、ウクライナの対ロシア戦にすでに180億ドルを支出し、今後数カ月でさらに55億ドルを支出する予定となっている。
これは、5月に米議会で承認された400億ドルの支援策によるものだが、それだけでは終わらない。
インフレ率も将来の軍事費を決定する重要な要素だ。
7月の前年比インフレ率は8.5%で、防衛関連企業は来年度の予算をインフレ率を3%~5%上回るように求めており、この増加は大きなものになるはずだ。
軍事費の増加が見込まれる中、投資家は防衛費にレバレッジの効いた企業を購入することで、最大の利益を得ることができる。
個別銘柄を選ぶのが面倒なら、最も人気のある銘柄のバスケットで幅広いエクスポージャーを提供する上場投資信託をお勧めしたい。
あなたが目を向けるとよいファンドとしては、業界最大で最も流動性の高いiシェアーズ米国航空宇宙・防衛ETF(ITA)がある。1日の平均出来高は18万株以上で、運用資産残高は38億ドル以上となっている。
このファンドは、民間航空機や軍用機、その他の防衛機器を製造している米国企業を厳格に抽出しているダウ・ジョーンズ米国セレクト宇宙航空&国防インデックスに連動しており、 資産の80%以上をインデックスに投資している。
ITAの全36銘柄のうち、組入れ上位3銘柄はレイセオン・テクノロジーズ、ロッキード・マーチン(LMT)、ボーイング(BA)となっている。合わせてファンドの資産の約44%を占めている。
ITAの日足チャートを見ると、今月上旬に目先の抵抗線を突破していることがわかる。ITA は、52 週間ぶりの高値である 1 株当たり約 114 ドルに迫る勢いで、今後134 ドルに向けてさらに急騰する可能性がある。
地政学的な対立が激化し、米国が軍事的な優位性を維持するために投資を増やすと見られる中、このファンドが市場全体を凌駕することが期待できる。
必ず自分自身で調べて頂きたいが、これは潜在的な混乱の中における素晴らしいチャンスかもしれない。
あなたの成功を願って。
ブロドリック
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