アップル超えの偉業を遂げ続ける高ランク銘柄
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- 2023年12月12日
- トピックス
アップルは今年に入って54%以上も上昇。
「10年持てないならその銘柄は買ってはいけない」
という信念で長期投資を行うバフェット氏は現在、保有銘柄の48.6%、半分近くをアップルに充てています。
バフェット氏と同じように、
「アップルなら長期で安心して持ち続けられる」
と考えて投資している人も多いのではないでしょうか?
実際、Weiss Ratingsが2014年に格付けを一般公開して以来、アップルが「売り評価(D)」になったことは一度もなく、
C評価(ホールド)になったことさえほとんどありません。
テスラやアマゾンといった他の大手企業でさえ売り評価(D)に落ちることはザラにあるので、ほぼ買い評価(B以上)のアップルは素晴らしい安定銘柄と言えるでしょう。
しかし、1万銘柄以上ある米国株の中には“アップルを超える偉業”を達成し続ける銘柄もあるのです。
この銘柄について、Weiss Ratingsの格付け総責任者であるギャビン・マゴール氏は最新記事を公開しました。
ぜひ以下のギャビン氏の記事を読んで“アップルを超える偉業”を達成し続ける銘柄の正体を確認してください。
ミーム株騒動の末路
私は何事も「長年続けられるもの」にしか惹かれない。
友人に選ぶのは決まって「長年一緒にいたいと思える人」だし、結婚相手なら尚更だ。
仕事もダイエットも自分が「長年続けられる」ような内容を選ぶ。
そしてこの性格は、私の投資戦略にも表れている。
少し考えてみれば分かるが、友人関係や仕事のキャリアと同様にこれが最も賢いやり方なのだ。
あなたは数年前に起きたミーム株騒動(SNSで話題となり短期間で急騰した銘柄)を覚えているだろうか?
2021年、ゲームストップ(GME)やAMCエンターテインメント(AMC)のようなミーム株が急騰し、非常に話題となった。しかし、私ならそれらの銘柄に絶対手を出さなかっただろう。
このようなチャートを描く銘柄に、私は惹かれない。
もしあなたやあなたの知り合いが、投機的な利益を手にすることができたのなら、それは素晴らしいことだ。
しかし、私の投資戦略では安全性と持続可能性を重視しているため、そのような方法はとらない。そして長い目で見れば、この性格のおかげで報われた。
ミーム株ではなく夢のある株を考える
長期的には、人々が好む製品が勝つ。アップル(AAPL)やプロクター・アンド・ギャンブル(PG)、アルトリア(MO)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)など、何十年も存続し、信じられないほどの成功を収めている企業を思い浮かべてほしい。
私はこれまでの投資人生で、何百、何千という企業を分析してきた。
ありがたいことに現在はWeiss Ratingsの格付けの総責任者を担当しているが、企業に投資する際は当然、財務状況をつぶさにチェックする。
それだけでなく、リーダーシップや創業者の当初の目標、その企業が存続する理由なども見ている。
これらを長年繰り返し行うことで、優れた製品を何年も何年も持ち続ける銘柄の特徴が見えるようになった。もしあなたがこのような銘柄を探すなら、消費財関連株をポートフォリオに組み入れるべきだろう。
というのも、この種の銘柄は、好不況にかかわらず、好業績を上げられることが証明されているからだ。人々はトイレットペーパー、石鹸、歯磨き粉といったものを常に必要としている。
この種の銘柄は、派手なテクノロジー銘柄のようにCNBCの記事の見出しを飾ることはないかもしれない。だが、実際に投資していてこれほど頼もしい銘柄はないだろう。
そこでこの記事では、消費財関連の株の中でも強い銘柄を探すとき、私が実際に使っている便利な機能をご紹介する。
【アップル超えの偉業】9年間常に買い評価の高ランク銘柄
Weiss Ratingsの株式スクリーニングページでいくつかの簡単なフィルターをかけると、以下の上位12銘柄が出てきた。
これらの銘柄の中で、私が特に気に入っているのはコストコ・ホールセール(COST)だ。先ほど私が指摘した持続可能性という点では、コストコは完璧に当てはまる。
1983年の創業以来、クレイグ・ジェリネックCEOと前CEOで創業者のジェームス・シネガル氏の強力なリーダーシップにより、成功のパイオニアとなってきた。
コストコの格付けページを見ると、格付けは「B 」であることがわかる。 また、その銘柄に関するあらゆる情報を閲覧し、自分の性格に適した銘柄かどうかを確認することもできる。当社が評価する1万銘柄以上にわたるほぼ全ての米国株も同様だ。
コストコ株は過去20年間で約1592%上昇している。 綺麗な右肩上がりのチャートだ。
私はコストコで買い物をしているが、本当に多様な客層を持つ店のひとつである。子どもを連れた夫婦からメタ(旧Facebook)のCEO、マークザッカーバーグなどのセレブまでさまざまな人がコストコを利用する。
潜在的な株主として、あなたも気に入るはずだ。コストコにはあらゆるタイプの消費者を惹きつけるビジネスである。また、多くの人にとってコストコへ行くこと自体が一種のイベントとなっている。
実際、巨大な倉庫で買い物をするという権利を得るだけのために、4840円の年会費を払ってもいいというほど顧客に愛されている。
年会費の更新率はなんと約90%、つまりコストコはお客が実際に店舗を訪れなくとも継続的に安定した収益が入り続けるビジネスモデルを構築しているのだ。
安定性を重視する投資家にとって、この堅牢なビジネスモデルは非常に嬉しい強みと言えるだろう。
コストコについては論文が書けそうなくらい伝えたいことがあるが、簡潔に言うとこの銘柄は実績のあるタイプであり、国内外でのさらなる成長を視野に入れている。
その方が無難な銘柄だと私は考えている。また、格付け履歴を見ても、「B-」より低い評価は見当たらない。 少なくともWeiss Ratingsの格付けが一般公開された2014年までさかのぼり、コストコの評価が「B-」を下回ったことはないのだ。
コストコは、Weiss Ratingsが現在評価している数多くの優れた消費財関連株のひとつである。もしあなたのポートフォリオに消費財関連株がないのであれば、ぜひ検討していただきたい。
人生においても投資においても、私たちは長期にわたって付き合えるものを望むべきだ。それが本当の豊かさを生み出すだろう。
また次回。
ギャビン・マゴール
いかがでしたか?
マゴール氏の分析にある通りコストコの最大の強みは、
多くの顧客に愛され続け、顧客が実際に店舗を訪れなくとも継続的に安定した収益が入り続ける“堅牢なビジネスモデル”にあると言えるでしょう。
Weiss Ratingsの格付けが一般公開されて以来、
コストコが常に“買い評価”という“アップルを超える偉業”を達成し続ける理由もお分かりいただけたのではないでしょうか?
そんなコストコについてもっと詳細を知りたいという方は、ぜひ下記の動画もご覧ください。
この動画では30年以上の投資キャリアを持つWeiss Ratingsのチーフアナリスト、ジョン・マークマン氏が
長期で資産を増やしたい方に向けて厳選した二銘柄を取り上げています。
ビデオの中でコストコと一緒に紹介されているのは、
現在ヘルスケア業界で売上高世界No. 1に君臨する“ヘルスケアの巨人”
このビデオは去年作成したものですが、マークマン氏が今も変わらず推奨し続ける2銘柄の分析はきっと長期投資家であるあなたの力になるはずです。
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