父から娘に送る投資方法のアドバイス
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- 2021年5月21日
- トピックス
時間が経つのは早いもので、来週、私の長女のマヤが高校を卒業する。その後数カ月したら、彼女は大学進学のためにワシントンD.C.に引っ越す予定だ。
お子さん、お孫さんのいらっしゃる方は、このような節目の時、親・祖父母としての複雑な感情を経験されたことがあるかもしれない。我が子に対して誇り、希望、感動、そして何より愛情を感じる。
また、一番上の子が家を出て世界に羽ばたいていくことに、一抹の寂しさも感じる。そして長年、自分が子供たちに教えようとしてきたことも思い出される。
もちろん、私はこういう投資関連の仕事をしているので、子供に教えてきたことの中に、投資や貯蓄、借金、そして賢くお金を使うことに焦点を当てたものもたくさんある。
娘のマヤにとって、この街は間もなく「故郷」となる。しかしこの場所で現在起きているを考えると、これらの教訓は忘れ去られているか、無視されていると思わざるを得ない。
バイデン 政権の中に、財政や金融の規律について話す者は誰もいない。それどころか、現在は歴史上最大の政府債務、財政支出、ドル紙幣発行ブームの真っ只中にある。そして、「今はお祭り騒ぎ、代償は後で払う」という、前例になく不安定な市場環境に陥っている。
また、個人投資家や一般人にとっても、インフレへの対応など、新たな課題が日々生じている。数日前に発表されたこの数字はご存知だろうか?
- 先月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は0.8%。市場予想0.2%の4倍。
- 食品とエネルギーを除いた「コア」CPIの上昇率は0.9%。市場予想0.3%の3倍で、1981年以来最大の月間増加率。
- 前年同期比のデータもこの上なく良好。消費者物価指数は4.2%と、2008年以来最大の上昇率。コアCPIの上昇率は3%で、26年ぶりの大幅な上昇。
今年も昨年に引き続き、史上最も緊張感を伴う卒業シーズンとなるだろう。
実際、コロナのパンデミックは下降線をたどっているように見えるが、混乱が収束したわけではない。それで私は自分の家族に伝えてきた投資の基本的な教訓を思い出した。
あなたにも是非心に留めていただければと思う。
まず、安定した収入と確実な利益をもたらす「セーフマネー」戦略を取ろう。 特にインフレが加速する中、配当利回りや安全性、弾力性に重点を置くことが、これまでになく重要になっている。
2つ目は、金と銀、そして仮想通貨と鉱業株のいずれかもしくは両方にしっかりと資産配分を行い、維持しよう。現在、政府は一丸となって通貨の価値を低下させようとしているが、それに対する防御策になる。
3つ目は、ボラティリティーが上昇する中、暴落や新たなチャンスを活用するべく、現金を蓄えておこう。
4つ目に、質が低いのに高く評価され過ぎている銘柄への無謀な投機を避けよう。そのような銘柄は、現在明らかに勢いが衰えているので、ますます危険になっている。
最後に、この場をお借りして、マヤとクラスメートたちに、心からの「おめでとう!」を伝えたい。みんなが人生の次の章で何を達成するか楽しみにしている。
それではまた
マイク・ラーソン
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