金利が上がらないのは何故?
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- 2021年8月11日
- トピックス
インターネットの利用料金が高騰する中、おかしなことに金利が低下している。
これは本当のことだ。
インフレ率が非常に高くなり、COVID-19の不況が「公式」には2カ月しか続かず昨年4月に終了。FRB(米連邦準備理事会)による「テーパリング(債券購入の縮小)」が懸念されているにもかかわらず、金利の上昇は止まっている、というより再び下落に転じている。
米国10年債の利回りは3月下旬に1.76%のピークを迎えたが、直近では一時1.18%を下回る場面が見られた。
一体何が起きているのだろうか?
そして、どうすればいいのだろうか?
約四半世紀にわたって金利市場を分析してきた私が考える最適な方法を紹介しよう。
第一に、投資家の間では、デルタ株の流行とバイデン大統領の景気刺激策の遅れが重なって、景気が悪化するのではないかという懸念が高まっている。
(不況に逆戻りとまではいかないが、回復の勢いは失われると考えられている。)
第二に、多くの市場参加者は、インフレは「一過性のもの」だというFRBの方針を信じている。 現在インフレのデータはかなり高騰しているが、明日にはより好ましい結果になると考えているのだ。
第三に、市場参加者たちは、FRBや欧州中央銀行などの政策担当者のコメントを見聞きして、以前の見解を考え直しつつある。
彼らは、もしかすると中央銀行が想定よりも長期に渡り、何千億ドルもの債券を自分たちの債券と一緒に買い続けてくれるかもしれない、と考えているのだ。
結局、中央銀行はインフレリスクを下げる発言を続け、雇用促進の必要性を訴え続けている。
では、あなたが取れる対抗手段には何があるだろうか。
– まず、インフレ率よりも低い配当の債券や債券ファンドを大量購入するのはやめておこう。
それよりも、配当志向の戦略やインフレに打ち勝つ投資に力を入れよう。
– 高利回り・高格付けの株式を購入し、素晴らしい配当を得て、キャピタルゲインの可能性も掴もう。
– 不動産投資信託(REIT)、金、銀、鉱業銘柄などの資産に投資して、行き過ぎた紙幣増刷による急激な資産インフレから、利益の可能性をリスクヘッジしよう。
これらの戦略は、私の購読者にこれまでも大きな効果をもたらしてきたし、今後もそうであり続けると自信を持っている。
それではまた
マイク・ラーソン
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