低迷する市場でチャンスを見出す
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- 2022年8月18日
- トピックス
19銘柄。
たったそれだけが、次号の「セーフマネー・レポート」に掲載する銘柄候補として選ばれた。
そして、その19銘柄のうち、レポートでご案内したいと思えたのは1銘柄のみだった。
確かに、私の投資審査方法は厳しく、そのように設定されている。配当収入を重視し、高い評価を得ている最高の銘柄以外は、モデル・ポートフォリオに組み込まれることはない。
だが、ここで最も注目すべきことは、候補銘柄リストがかなり短くなってしまったという点だ。
1年前は38銘柄が選ばれていた。2019年8月、まだ誰も新型コロナウイルスのことを知らない時期には、77銘柄だった。
同じ傾向は、より広範囲なワイス・レーティングのデータでも確認することができる。
カバレッジ・ユニバース(注:アナリストが調査対象としている投資銘柄)に含まれる1万600以上の銘柄のうち、最近「買い」の評価を得たのはわずか5.8%だ。
これは、前月の7%、昨年の今頃の10.9%から低下している。
つまり、決してあなたの気のせいではなく、市場は厳しいものとなっている。
主要な平均値だけではない。
FAANGが流行った時のように、比較的少数の巨大企業の株価がどう動くかで上下することもある。
しかし、現在は広範囲に渡って弱く、その裏で多くの個別銘柄が低迷している。
S&P500を構成する11のセクターを見ると、現在までに上昇しているのは2つだけで、他の9つは下げており、指数自体も今年に入ってから13%以上下落している。
ダウは、前年同期比で10%以上下落した。ラッセル2000は、約15%の下落だ。
投資家にできることは?
第一に、投資家は焦点を絞る必要がある。厳選したセクターと銘柄に注目し、パフォーマンスの悪いものは避ける。例えば、通信サービスはS&Pのセクターの中で唯一、過去1ヶ月間プラスになっていない。
さらに、敗者にはあまり猶予をあたえず、早く切り離して、次に行く。例えば、セーフマネー・レポートでは、よりディフェンシブで高利回りの銘柄で成功を収めている。
これらのセーフマネー銘柄は、ヘルスケア、消費財、公益事業などのセクターに属している。不景気かそれに近い経済状況の中で、人々の欲求ではなく、必要なものを提供するための銘柄だ。
そのため、公益事業セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)が今年約5%上昇していることや、ヴァンエック・ファーマシューティカルETF(PPH)がほぼ横ばいに推移していることは驚きではない。
素晴らしいパフォーマンスではないものの、SPDR S&P 500 ETF (SPY)の前年同期比13%の損失よりは、はるかにましだ。
最近の石油・ガスの急落は、エネルギー分野でも掘り出し銘柄を生み出している。ワイス・レーティングシステムで「買い」の評価を得ながら、市場破格の配当利回りを実現する優良な生産会社を見つけることができる。
ここで、私がターゲットとしている企業名をここで紹介すること、セーフマネー・レポート会員に対してフェアではないためできないが、これから参加することは可能だ。
まだ一歩を踏み出せないという方は、ご紹介したセクターを対象とした上場投資信託や投資信託を検討してみてはいかがだろうか。
結局のところ、今日、勝てる株を見つけるのは難しくなったが、不可能ではない。
いつものように、取引に入る前にご自身でデューデリジェンスを行うことを忘れないで頂きたい。
それでは、また。
マイク・ラーソン
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。