世間を驚かせたマイクロソフト株の動き
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- 2023年1月30日
- トピックス
こんにちは。Weiss Ratings Japanです。
昨年10月にAmazonが営業利益5割減と発表しました。
Amazonほどの大手企業が営業利益5割減少したことを受け、株価は20%急落するということが起こってしまいました。
またAmazonだけでなく、テスラや、メタなどのハイテク有名企業はどうでしょうか?投資をしていた方も多いのではないかと思います。
どの企業は2021年までは素晴らしい利益成長を見せていましたが 2022年には大きく鈍化。それにより株価も下落しました。
しかし、上記の企業は、今年に入ってから株価が少し上がり始めています。テスラに至っては1ヶ月足らずの間に30%以上も急上昇しました。
少し回復を見せたハイテク株ですが、今後もこの上昇は続くのでしょうか。今回はWeiss Ratingsシニアアナリスト、ジョン・マークマン氏による「ハイテク株復活!?悪決算でも上昇するマイクロソフト」の分析をお届けします。
ハイテク株で驚くべき現象が起きている。微妙な決算を発表し、アナリストが見通しを下方修正しているにも関わらず、株価が上昇し続けている。
代表的なのが、ワシントン州レドモンドに本社を置くマイクロソフト(MSFT)だ。経営陣が発表した第2四半期の決算は強弱の入り混じる内容だったものの、23年度のアナリスト予想は下方修正された。
取引開始と共に下落したマイクロソフト株は、終日にかけて徐々に上昇し、終値はほぼ横ばいの水準に戻った。
見通しが予想以上に弱く、詳細な内容であったため、この株価の強さは特異なものとなっている。サティア・ナデラCEOはアナリストに対し、世界的な景気低迷を受け、企業顧客が新しいワークフローを削減していると述べた。
この企業支出の制限は、投資家が2023年を楽観視しすぎているという弱気な見方と合っているが、しかし、市場オープン時に230.90ドルまで下落したマイクロソフトの株価は、わずか0.6%安の240.61ドルで取引を終えた。
投資家は突然、あらゆるテクノロジー株に注目している。
これは予想外の動きだ。アナリストたちは1月、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、アルファベット(GOOGL)、アップル(AAPL)、セールスフォース(CRM)、マイクロソフト、そしてテスラ(TSLA)の予想を下方修正した。その後、株価はそれぞれ15.7%、7.9%、9.2%、0.3%、17.3%の上昇している。
また、ファンダメンタルズの見通しがより良好な半導体銘柄の強さは、さらに堅調なものになっている。
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オランダの半導体製造装置大手、ASMLホールディング(ASML)の株価は、15ドル安で始まり、11.50ドル高の681.53ドルで取引を終えた。これは、2022年3月以来の高い終値となる。
米商務省から中国への最新露光装置の販売を停止するよう継続的に求められているにもかかわらず、ASMLの事業が好調であることは注目すべきだろう。
先日発表された第3四半期決算では、売上高は前年同期比10.3%増の57億ドルに増加した。一株当たり利益は、FactSetアナリストのコンセンサス予想を 23.9%上回った。ピーター・ウェニンクCEOは、2023年の売上は25%増になると述べており、実際、2023年のASMLの株価は24.7%上昇している。
今のラリーがいつまで続くかはわからない。2月に新たな問題に直面する可能性がある。
しかし、プロの資金は明らかに生活必需品などのディフェンシブ銘柄群から離れ、再びビッグテックに戻りつつある。これはリスクオンのトレードであり、強気なものだ。
弱気な見方をしている人間は、ナスダック100指数の200日移動平均線である12,022が大きな抵抗レベルとなり、この上昇は典型的な弱気相場だと主張するだろう。このレベルは、現在の水準をわずか1.6%上回るものだ。彼らは、株、特にハイテク株はそこで叩かれると予想している。
マイクロソフトの強さは、話が別のようだ。一部の投資家は、明らかに2023年の弱いガイダンスの先を見据えている。
モルガン・スタンレー(MS)のアナリスト、キース・ワイス氏は顧客向けメメッセージで、マイクロソフトの世俗的な成長傾向は依然として強いと述べた。クラウドビジネスは12月に予想を上回っており、6月期の営業費用の伸びが1桁台前半にとどまる見込みであることも指摘している。 支出と人員の削減により、利益率は改善されるだろう。
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マイクロソフトの第2四半期決算は、売上高が2%増の527億ドルだった。利益は12%減の164億ドルで、マージンは22.6%減の35%にとどまった。
好材料としては、マイクロソフトのクラウドの売上が29%増の271億ドル、プロダクティビティーが13%増の170億ドルだった。パーソナルコンピュータの売上は19%減少し、142億ドルとなった。
予想と逆の動きをする銘柄に注目することは、常に価値がある。
私は、旧メリルリンチが、2003年の第1四半期にひどい業績報告をした後、急激に値上がりした日のことを今でも覚えている。 それが、その時代の弱気市場の終わりを告げた。
同様に、不思議な現象に見えるが、マイクロソフトをはじめとするハイテク株は、今後数ヶ月、あるいは1年のうちにさらに上昇する可能性のある、勢いのある波に乗っている。
健闘を祈る。
ジョン・D・マークマン
ハイテク株に投資する投資家は、ナスダック100指数の200日移動平均線の水準を上回るかどうかも注目していきましょう。
1月30日時点は、何度もぶつかってきた200日移動平均の水準をついに超え、好調のように見えます!
今後のGAFAMなどのハイテク株の動きは、チェックしていきたいですね。
しかし、Weiss Ratingsスタッフが注目し、今投資しているハイテク株は、GAFAMではありません。
その企業は、女性版のウォーレンバフェットとも呼ばれる投資家 キャシー・ウッド氏も昨年自身のファンドを通じてこの銘柄を22,000株以上を購入していたり
金融メディアフォーブスによるとこの企業は「今すぐ購入すべき8つのトップテクノロジー株」という記事の中の1社として紹介されています。
Weiss Ratingsスタッフも実際に投資しているこのハイテク企業もチェックしてみてください。
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