相次ぐ決算発表…今投資すべき銘柄は?
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- 2023年11月21日
- トピックス
10月下旬から米国企業の決算発表が相次いでいます。
11月2日には、アップルが決算を発表。
7-9月期の売上高、利益ともに市場予想を上回る結果となった一方で、10-12月期の売上高見通しは市場予想を下回る結果に…
これを受け、年初来37%上昇していたアップルの株価は時間外取引で3.4%下落しました。
他にも、
10月24日に決算発表をしたグーグル(アルファベット)は、7-9月期の同社全体の売上は市場予想を上回ったのにも関わらず、クラウド部門の業績が振るわなかったことから年初来55.7%も上昇していた株価は、25日には9.5%も株価が下落する事態に…
しかし、現在はアップル、グーグルともに年初来の高値圏まで回復してきました。
つまり、こうした下落は資産を増やすチャンスだったというわけです。
そんな一時的な下落をチャンスに変えるためにWeiss Ratingsの格付けがどのように活用できるのか?
それでは、Weiss Ratingsの格付けシステム総責任者ギャビン・マゴール氏の記事をご覧ください。
S&P500種指数は7月末から10月末にかけて、9%以上も下落した。しかし、現在はそこから急回復し、年初来の高値圏にまで到達した。
こうした一時的な調整局面こそ、投資家がWeiss Ratingsの格付けから最大の利益を得るチャンスなのだ。
これまで、さまざまな企業の決算や経済指標が発表されている。この結果を受けて、私は慎重ながらも楽観的に思っているが、まだまだわからないことが多い。
市場において、たった1つ変わらないことといえば、市場は変化するということだ。だからこそ、素早く行動することを心がけ、今現在の市場に適応することが重要なのだ。
経済が変化するにつれて、Weiss Ratingsの格付けも変化する。それでは、業績に基づいていくつか重要な格上げを行ったので、皆さんに共有したい。
新たに発表された業績とWeiss Ratingsの格付け評価
Weiss RatingsのStock Screenerのページで、格付けを「A」〜「B」、そして「格上げ」で簡単に絞り込んでみたところ、最近の好調な業績発表から恩恵を受けた銘柄を何個か見つけることができた。
その結果は以下の通りだ。
上の画像は、Weiss Ratingsが新たに「買い」に格上げした銘柄の一部である。その中でも、特段目を引くのがウィンマーク(WINA)だ。同社は、第3四半期決算を発表したばかりだが、その内容は素晴らしいものだった。そのため、最近「B」ランクに格上げされたのは驚くようなことではない。
ウィンマークは、ミネアポリスに本社を置き、リサイクルショップのフランチャイズ店を展開する企業だ。同社は、第3四半期決算で、EPS(一株当たり純利益) 3.05ドル、売上高2230万ドルを計上した。
過去5年間で株価は197%上昇し、過去3ヶ月では23%上昇している。今現在の世の中がインターネットでモノを買えるような時代なのにも関わらず、同社は「小売業者」として堅実に成長しているようだ。ウォール街も明らかにこの企業に注目し始めている。
興味をそそられる銘柄だ。それでは、チャートを見てみよう。
WINAパフォーマンスチャート
テクニカル面では、事態はさらに美しく見える。出来高は最近増加したままであり、200日平均線と50日平均線の両方とほぼ連動して取引されており、強気である。 テクニカル分析では、この株価変動はさらに美しく見える。というのも、出来高は最近増加したまま推移し、200日移動平均線と50日移動平均線の両方とほぼ連動している。つまり、強気相場が続いているのだ。
この銘柄は私のウォッチリストに確実に入っているが、これもWeiss Ratingsの「株式評価システム」のおかげだ。だからあなたにも、最近格上げした銘柄はすべてご覧いただきたい。
ただ、確かに格上げはいいことだが、必ずしも業績が良いわけではない。そこで、ここ最近の主な格下げ銘柄を見てみよう。
ダウンサイドリスクの管理
私のことを知っている人なら、私が保守的な投資戦略であることをご存知だろう。そのため、格下げ、特に「C」ランク以下になる引き下げを見ると、私はその銘柄に非常に慎重になる。
Weiss RatingsのStock Screenerで、投資格付けが「C+」〜「C」、「時価総額が100億ドル以上」、最近の格付け変更が「格下げ」と、他のいくつかの簡単なフィルターをかけた結果は以下の通りだ。
上のリストには、最近Weiss Ratingsが格下げした主要な株式銘柄がいくつかある。例えば、AT&T(T)は、多くのアナリストが7-9月期の決算に対して好感を示しているのにも関わらず、最近「D+」から「D」に格下げされた。EPS(一株当たり純利益)は40%減の1株48セントとなっている。ただ、アナリストたちの予想を上回ったため、株価は上昇している。
時折、私たちの格付けが世間の見解と異なることがあるが、それこそ私たちがユニークである理由だ。もしあなたのポートフォリオに最近格下げされた銘柄(AT&Tなど)があるなら、その銘柄がまだ自分のポートフォリオにあっても良いか、必ず調べてみよう。私自身、今後もそうするつもりだ。
市場は常に変化し続ける。だから、あなたが投資しようとしている銘柄について、合理的な根拠を持つ必要はない。Weiss Ratingsの格付けを見れば、より良い見解が得られるだろう。
健闘を祈って。
ギャビン・マゴール
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。