【質問】塩漬け銘柄、どうする?
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- 2022年6月22日
- トピックス
こんにちは。Weiss Ratings Japanの安居です。
いやあ、びっくりしましたね ^^;
先週金曜の消費者物価指数の発表どんな数字が出ても上がりはしないだろうな…と感じていましたが、3日で10%近い「暴落」といっていいほどの動きです。
※tradingviewより
こういう時こそ、「自分が何をしているのか?」が問われます。
短期的な投機をしているなら今買いでエントリーするのは危ないですし、(売りのチャンスはたくさんありそうですが…)
長期的な投資をしているなら日々の株価チャートはノイズでしかないので無視した方がいいでしょう。
こんな時、長期投資家に見てほしい画像があります。
それがこちら。
↓
画像:サイコロジー・オブ・マネー P232
以前、「大胆不敵&経験豊富な投資家」というメルマガで紹介した画像ですが
グレーになっている部分は直近の高値を5%以上下回っていた期間を表しています。
見ての通り、大半の箇所がグレーです。
これはダウ平均の過去70年分のチャートですが、大半の期間で高値から5%以上下落していたにも関わらずおよそ130倍に上昇しています。
これこそ、長期投資の醍醐味ですね ^^)
・株価下落は当たり前・含み損を抱える期間は珍しくない・この世の終わりだ!みたいなニュースも 毎日のように目にする
それでも・人類の経済発展は止まらない!と信じて資本を投じる。
「こんなことを続けて大丈夫なんだろうか…」と思った時こそ見てほしい画像です。
過去の弱気相場で、S&P500は底を打つまでに2008年のリーマンショックの時は17ヶ月1970年代のオイルショックは20ヶ月
2000年のITバブル崩壊の時はなんと30ヶ月も下げ続けました。
でもこの時、株を手放した人はその後の莫大なリターンを逃しています。
もちろん手放した後、さらに安いところで買い直せた天才もいるでしょうが… ^^;
こう考えると、6ヶ月程度下げている今の相場なんてかわいいものです。
メディアが「世界大恐慌以来90年ぶり、NYダウが8週連続の下落」みたいな刺激的な見出しをつけるのでびっくりしてしまいますが
今の相場も長期投資にとっては一時的な「ノイズ」でしかないと思います。
過去今以上に下落し続けた期間が何度もあったのに長期で見ると右肩上がりで成長し続けている。
その姿を見て長期投資しているわけですから ^^)
前回は「買いたいけど元手がありません」という件名で下落をチャンスに変えるために常に準備しておこう!ということを伝えました。
このメルマガでもたくさんの質問をいただいたのですが最近、答えられていない質問も溜まってきたので
今回のメルマガではいただいた質問に対して僕なりの考えをお届けしていきたいと思います。
僕の立場から個人的な質問に答えることはできないのでこのメルマガを読んでくださっている皆さんに役立つと思ったものを取り上げていきます ^^)
Weiss Ratingsの総意というわけではなくあくまでも僕の個人的な考えですが今のような厳しい相場を乗り越えるヒントになればと思います。
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Q.ハイテク株を多く持っていますがかなり下落。
今さら高配当銘柄に切り替えることもできません… 塩漬けしかないのでしょうか…?
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去年まではハイテク株が圧倒的に強かったのに今年に入ってかなり下落しているので同じような方は多いと思います。
まず、塩漬けかどうかは考え方、マインド次第です。
同じ銘柄で同じ損失を抱えているのに一方は「塩漬け」と考えて一方は「待ち時間」と考えるなんてことは普通にあります。
なので「塩漬けしかないのか?」という質問に対してはあなたが塩漬けだと思ったら塩漬けになりますという感じの答えになります。
でも、ハイテク株の将来性を信じ、5年、10年後には上がっているはずだ!と考えるのであれば「待ち時間」です。
こういうとき、ぜひ次の質問をご自身に問いかけてみてください。
「まだこの銘柄を持っていなかったとしたら 今の価格で買いたいか?」
投資において大切なのは過去ではなく未来。
でも、すでに投資している時と投資していない時と、つまり過去の行動で同じ銘柄を見ても印象が変わってしまいます。
エヌビディアの株価をみてください。
昨年末の高値で買った人はそこから半値以下になって「どうしよう…もうだめだ」って考えるかもしれません。
でも投資していなかった人は「乗り遅れたと思ってたけど2年前の価格にまで戻るなんてラッキー!」と考えるかもしれません。
どちらも同じエヌビディアですよ ^^)本質的価値は誰にとっても同じはずです。
過去の自分の投資判断によって今の投資判断や未来の見方が変わる。
これは投資で気をつけないといけないポイントだと思います。
含み損を抱えている銘柄について、
・もし投資していなかったら
・投資した時の資金が今手元にあったら
という視点で考えてみてください
「今の価格なら買いたい!」と感じるならそれは塩漬けではありません。追加で買う資金があるなら追加で買えばいいですし将来的には上がると考えているわけなので、売らない方がいいでしょう。
「今の価格でも買わない…」と感じるなら将来が暗く塩漬けしても資産を失い続けるだけと認識していることになります。
今の価格でも買いたいと思える銘柄に資金を移した方がいいかもしれませんね。
もちろん損切り・利確の基準は人それぞれですし考えることはたくさんありますが一つの基準として参考になれば幸いです ^^)
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Q.子どもに引き継ぐなら どんなポートフォリオがいいですか?
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家族に資産を残す。資産形成のゴールの1つですよね。
僕自身、子どもはいませんし資産を引き継ぐことを考える年齢でもないのでイメージでしか答えられませんが…
どんな投資方法でもいいと思います ^^;
ただ一つ、僕が思うのは「ポートフォリオだけを引き継ぐのはNG」ということです。
投資情報の価値、資産の価値は持っている銘柄やそこから得られるリターンにあると考えがちですが、実際には違います。
本当の価値は考え方やマインドセット投資を行うスキルにあるんです。
不動産投資を全く知らない子どもにいきなり膨大な不動産を引き継いだらどうなると思いますか?
最初は大きな収入があって潤うかもしれませんが管理のノウハウもないのでどんどん資産価値は減りスキルがないのに資産があるから詐欺師が寄ってきて…とあまりいい結果は生まなさそうですよね ^^;
逆に不動産を残さず、不動産投資の考え方やマインドセット、スキルだけを引き継いだらどうでしょうか?
自分の力で小さく始めて徐々に資産を膨らまして、そのまま引き継ぐより大きな資産を築くかもしれません。
資産そのものより、その資産を築いた考え方にこそ価値があると考えています。
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Q.メルマガで「4つ目の方法」として紹介した オプション取引で下落に備える方法を教えてください
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「下落と向き合う3つの投資」をお届けした際何件かいただいた質問です。
これはメルマガでは答えられません ^^;
ただ、答えられない理由を知ってもらうことには価値があると思います。
オプション取引で下落に備える方法をメルマガで取り上げない理由は…
難易度が高く、ハイリスクハイリターンなのでちゃんと理解して取り組まないと危険だからです。
個人的にはですが、
・大学入試レベルで猛勉強する
・なくしてもいいお金が大量にある
もしくは、
・専門の助言サービス等を利用するなどの条件を満たしてやるべきと思います ^^;
私たちが提供する投資情報の中にはオプション取引を含むものもありますが、
数時間におよぶ講座を見ていただいた上で特定の条件を満たした方にだけ取引していただいています。
最近、先物やCFD、レバレッジETFなにやら複雑なテーマの投資信託なども増えてきました。
ちょうど来月から米国株の信用取引が解禁され楽天証券やSBI証券でも取り扱いが予定されています。
資産形成の選択肢が増えるのはいいことです。
でも大切なお金を使う以上、理解していないもの必要以上にリスクが高いものにに手を出すのはオススメできません…
目的にもよりますし、ある程度の投資期間、資金が必要ですが
王道的に【強い銘柄を長期で保有する】だけで十分な資産を築けると思います。
オプション戦略もしっかり学んで取り組んでいきたい!という方は案内を見逃さないでください ^^)
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Q.日本で取り扱いのある 銘柄を紹介してください
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こちらも良くいただく質問です。私たちはアメリカの投資会社Weiss Ratingsとライセンス契約を結び、アメリカで実績ある情報をもとにお届けしています。
なので、日本の証券会社で取り扱いがない銘柄をお届けすることも珍しくありません。
でも、だからこそ私たちから情報を受け取っていただく価値があると考えています ^^)
日本で人気・話題の銘柄や投資手法を紹介することはすでに多くのブロガーやYoutuberがやってくれています。
そして、私たちの強みはアメリカで歴史ある投資会社とライセンス契約を結び金融先進国アメリカで頼られた情報をもとにお届けすることです。
むしろ日本の証券会社で取り扱いがない銘柄に出会ったときこそ「Weiss Ratingsに出会わなかったら知ることがなかった情報だ!」と考えてほしいなと思います ^^)
そうした情報を積極的に取り入れたい方は以前の「証券口座は2つ必要ですか?」というメルマガで海外の証券口座を紹介したことがあるのでぜひ参考にしてみてください。
別の質問でも触れましたが銘柄情報そのものにそこまで価値はありません。その銘柄を選んだ考え方や戦略に価値があります。
なので、たとえ海外の証券口座を作らず紹介された銘柄を買えなかったとしても、「この考え方や戦略を取り入れれば 今の証券口座で投資できる別の銘柄でも 同じ効果が得られるんじゃないか?」などと考えるきっかけにしてもらえたらと思います。
ということで今回はよくいただく4つの質問に僕なりの考え方でお答えしました ^^)
僕の立場から個人的な質問に答えることはできませんがこのメルマガを読んでくださっている皆さんに役立つと思ったものはどんどん紹介していきたいと思います ^^)
今は資産形成をする上で非常に苦しい時間帯です。
このメルマガを読んでいる約17万人のほとんどが同じように苦しい時間を味わっていると思います。
みんなで一緒に乗り越えていきましょう!
今回紹介した質問について「自分ならこう答える!こう考える!」というのがあればどんどん教えてください ^^)
P.S.Weiss Ratingsは1万銘柄以上ある全ての米国株を日々評価しています。
格付け情報のほか、アメリカ人アナリストの記事もたくさんあるので、ぜひご覧ください
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https://jp.surveymonkey.com/r/LPCBWNK
この銘柄について紹介してほしい!というコメントもお待ちしております。
※ 広く一般の投資家に情報としてお届けする事を目的とした記事であり、Weiss Ratings Japanが運営する投資サービスの推奨銘柄ではありません。予めご了承下さい。